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【Jリーグ移籍動向まとめ】2017シーズンのJ1・J2補強診断 ~ランキングいろいろ~

移籍情報 2016-2017 | Jリーグの移籍情報ならJ's GOALwww.jsgoal.jp

 

 2017シーズンの新体制発表を行うチームも出てきており、トレーニングをスタートしているチームも既にあるなど、いよいよ16-17シーズンの補強も終盤に差し掛かってきました。

 前回の移籍動向途中経過(1/4時点)から1週間経過がしましたので、更新分を反映しました可視化と、「◯◯移籍ランキング」と題しまして、いくつか「くくり」でサマったランキングをお届けしたく思います。

 

※1/11時点の移籍リリース反映分までになります。

期限付き移籍もそれぞれIN・OUTに反映しています。

 

football-data-visualization.hatenablog.com

 

 

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図1 J1カテゴリ別加入・退団人数

 

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図2 J2カテゴリ別加入・退団人数

 

 さらに、加入・退団人数をクロスして散布図に表し、人数の増減を他チームと比較しやすくしたものを下記に。

 

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図3 J1クラブ IN(加入人数)× OUT(退団人数) 散布図

 

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図4 J2クラブ IN(加入人数)× OUT(退団人数) 散布図

 

 横軸に「IN・加入人数」、縦軸に「OUT・退団人数」としましたので、右下に布置すると、加入>退団となり純増、左上に布置すると、加入<退団となるので純減になるかと。

(散布図の見方、各カテゴリの詳細定義説明については過去エントリに譲ります)

 

football-data-visualization.hatenablog.com

 

 ざっとみた感じでは、、

<J1>

  • [加入 > 退団] ⇒ 新潟、G大阪、神戸、川崎
  • [加入 < 退団] ⇒ 鳥栖、清水、磐田、柏、横浜FM

 

<J2> 

  • [加入 > 退団] ⇒ 大分、徳島、群馬
  • [加入 < 退団] ⇒ 山口、岐阜、他多数

 

図1と図2に加入・退団の各カテゴリ毎の人数をサマって可視化してしまっていますが、それぞれ切り出してランキング形式に見やすくしたものを下記にいくつか連投します。 

 

 

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図5 J1&J2 同カテゴリからの移籍加入人数ランキング

 

 図5は同カテゴリ間の移籍加入人数を降順で表しました。グラフ上にあるような動きになります。人数は加入人数、各チームに加わった人数の多さですね。期限付き移籍についても特に除いていないので、以下同様にカウントされています。

 J1では、今季昇格した札幌がトップの7人を同J1から補強残留、定着を目指すシーズンということで、地固めの補強ということでしょうか。

 図1では昨季上位だったチームはあまり出入りが無い印象でしたが、ガンバ、川崎、神戸などは同カテゴリからの補強が少なくないことが分かります。

 J2では、京都、山口、大分がトップの6人。大分は上述の札幌と同じ理屈かなと思います。J1に比べて、そこそこの人数が動いていることが分かります。

 唯一、J2・同カテゴリからの補強が無いのが、おらがジェフ千葉!!同カテゴリ間での移籍って、そのシーズン対戦するとき楽しみだったり、恩返し弾怖かったりするので、楽しみなんですがねー。

(前熊本の清武、前金沢の熊谷アンドリューはそれぞれ昨季は鳥栖横浜FMからのレンタルなので、J2→J2にはカウントせず)。

 

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図6 J1&J2 同カテゴリへの退団人数ランキング

 

 今度は反対で同カテゴリ他チームへの移籍・退団の人数ランキング。昨季まで共に戦った選手が今季戦う別チームに移った人数ですね。

 J1では、柏レイソルがトップで7人をJ1他チームへ供給していることに。フロントの混乱から中村俊輔選手が退団したマリノスも続いています。POから昇格を果たしたセレッソ大阪のみ他チームへの供給がないことのようですね。

 J2では、昇格初年度に躍進したレノファ山口から8名がJ2他チームへ移籍。背番号10番の庄司選手が岐阜に移籍したのをはじめ、下記に出てきますがJ1含めJリーグの各チームへ巣立っていってしまったレノファ。。

 また、降格後これまたフロントの混乱から18名もの選手がOUTする名古屋から7人がJ2の他チームへ移籍。代表格は、やはり闘将・闘莉王の京都加入でしょう。

 

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図7 J1&J2 カテゴリ間の移籍加入人数ランキング(引き抜き・即戦力補強)

 

 図7はカテゴリを跨っての移籍加入。「J2→J1」は、言わば引き抜きです。「J1→J2」は即戦力級の補強と称しました。ここには期限付き移籍によるJ1若手選手の武者修行も多く含まれています。

 J1チームの引き抜き状況は、新潟の6名がトップ。なのですが、なんとこのうち4名がレンタルバック。浦和についても似た状況で、5名のうち2名がレンタルバック(岡山から矢島、千葉から長澤)。J1の場合は、J2で鍛えてもらい呼び戻して戦力化を図るということなのかもしれませんね。

 J2ではV・ファーレン長崎がトップの7人のJ1選手を補強。うち、5名を完全移籍で獲得できています。とはいえ、この5名がJ1でバリバリ主力だったかといえば、そうではなく控え選手や実は昨季J2など下位カテゴリに期限付き移籍していてオフに満了→契約非更新となった選手もいたり。。

 ここ成否は今後の戦力化、それこそ使って育てる強化の面にかかっているんでしょうか。。

 ほか、名古屋が6名、千葉が5名と続きます。J2では資金力のある両チーム。名古屋は広島から獲得した佐藤寿人がここに含まれます。他、セレッソから玉田、広島から宮原をレンタルで獲るなど、J2ではかなり豪華な戦力を揃えている印象。

 千葉は神戸からGK山本海人鳥栖から清武功暉を、FC東京から実に10シーズンぶりの復帰となる羽生をそれぞれ完全移籍で獲得。昨季約20名の入れ替えが起こった「レボリューション」のシーズンと比較すると、大人しめながらもピンポイント補強に成功している印象です。

 一方、J2からの獲得がないのが札幌と清水という昇格組。J2で唯一J1からの獲得ゼロなのが讃岐となっています。

 

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図8 J1&J2 カテゴリ間の退団人数ランキング(J2出向・引き抜かれ)

 

 今度は反対に、J1から下位のJ2への移籍、期限付きによる出向や、退団となって新天地をJ2に求めたケース。J2の側から見ると、J1へ引き抜かれた、ステップアップのために送り出した人数のランキングです。

 J1では清水がトップで、なんと10名もの選手を下位J2へ放出!うち、5名が期限付き移籍によるものなので、評価は分かれますが大前が大宮へ、平岡が仙台へ完全移籍、さらに広島へ貸し出しているウタカの去就など、ちょっと流出が目立つようですが、、(図3の布置参照)。

 J1は鳥栖、神戸と続いていますが、鳥栖に関しては昨シーズンの夏のウインドーでもかなりの選手を期限付きなどで放出していましたが、財政の事情などもあるのかしら。。

 神戸は今季図5で見たように即戦力級を補強した玉突きで出された選手もいそうですね。ここはカテゴリくくりで見た可視化との関連が窺える面白いところ。

 

 J2では、やはりというべきか名古屋の引き抜かれっぷりが目立ちますね。川又、永井、扇原など主軸選手は皆J1へ。驚きだったのが、主将の田口が残留したこと。彼ならばJ1でもオファーがあったはずなのに。。

 2位はおらがジェフ千葉の6名でうちレンタルバックが2名おります(長澤と丹羽、藤嶋)。しかし、生え抜きの若手、井出遥也オナイウ阿道がそれぞれガンバ大阪と浦和へ完全移籍。サポーターとしては、有望な若手人気選手の移籍ということで本当に心が痛みます。。傷を癒やすには昇格するしかありません!

 

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図9 2017シーズン新卒選手人数

 

 こちらはJ1&J2まとめてみましたが、今季2017シーズンからプロの世界に足を踏み入れる選手の人数ランキングです。それぞれ、「ユース昇格」、「高校」、「大学」毎にカウントしています。

 新卒選手のもっとも多いチームはザスパクサツ群馬の8名。そのうち、なんと7名が大卒新人!大卒選手を2年連続で大宮に引き抜かれている群馬ですが、スカウトの目利きが良いのでしょうか。。この7名の活躍にも注目です(特にJ1さん)。

 上位にJ1チームが居並びますが、未来への投資ということもそうですし、やはりそれだけの選手を抱えられるクラブ規模(資金)があるという見方もできそうです。

 

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図10 J1&J2 2017シーズン新加入外国籍選手 国別人数ランキング

 

 こちらはクラブ軸の集計ではなく国別集計。今季も新たに海を渡ってJリーグに来てくれた外国籍選手がいます。Welcom to Japan!!

 やはりというべきか、サッカー選手最大輸出国のブラジルがトップで14名が既に今季新たにJ1・J2の舞台で戦います。お隣韓国からは高卒・大卒の新卒選手も含みますが9名が新たにJリーグへ。

 面白いところで言うと、スペイン人が3人もJリーグに来てくれたことがこれまでなかった傾向かと。新たな代理人の売り込みか、J各チームのオファーなのか、、(うち2名は岐阜所属)。

 

 まだまだリリースがあるやもしれませんが、ひとまず移籍動向に関するエントリは今回で締めたいと思います。

 今月中旬から各チーム、キャンプ地へ入ってトレーニングを積む日々に入ることと思います。

 新たに加わった選手、新天地へ旅立ったお気に入りのあの選手、新たにプロとなる新卒選手にみんな大好きJ初お目見えの外国籍戦選手へ期待が積もりに積もるオフシーズン。誰のユニにするか、悶々としながらプレジーズン、そして開幕を待ちましょう。

 

 では、また!

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