【ジェフ千葉】ファジアーノ岡山戦プレビュー ~チームの善し悪しはコーチで決まる?!J2全チームのコーチ陣を列挙してみた~
明治安田生命J2リーグ 第36節
ジェフユナイテッド千葉 - ファジアーノ岡山
2017/10/7(土) 15:00 K.O / フクダ電子アリーナ
【公式】プレビュー:ジェフユナイテッド千葉vsファジアーノ岡山 明治安田生命J2リーグ 第36節 2017/10/7
「これまでに何度も見てきたような展開」を繰り返し、結果的に終盤に2失点して今季2度目の連敗。
試合後に「我々は相手をゼロに抑える、ゴールさせないということにとても苦労しています」とエスナイデル監督は語っていましたが、むしろゴールをこじ開けられない事の方こそ苦労しているのでは?と思わされる程、尽く決定機を逸し続けてしまいました。
暫定ながら8ポイント差開いていた下位の京都戦を落としてしまい、PO圏はますます遠ざかるばかり。
ラスト10は、1勝2敗と負け先行で進捗しており、ポイントを積み上げなければ早々にPO圏争いから脱落、すなわち今季が事実上終了となってしまいます。
残り7節は昇格を争うチームとの直接対決ばかり。
自力で道を切り開くチャンスではあるものの、その道は険しいと言わざるをえない。
苦境に立たされてから、チームとして底力を見せることができるか。
いよいよ真価が試されるであろう佳境に迫ってきました。
今節と次節はフクダ電子アリーナに戻ってのホーム2連戦。
問答無用で2連勝して、土俵際から再び劣勢を押し返せるかどうか。
まず迎えるのは10位ファジアーノ岡山。
5試合勝利がなく、直近は連敗している岡山。
3連敗は絶対避けたい両者の一戦は激戦必至かと。
今回の岡山戦で注目したいのは、「コーチ」について。
というのも、岡山のヘッドコーチ、布啓一郎コーチは、かの市立船橋高校で長らく指揮を執った高校サッカー屈指の指導者。
( “イチフナ”こと千葉県の市立船橋高校は、私の母校でもありまして、「布先生」には体育の授業でお世話になりました。。)
今年のJリーグ、とりわけJ1では一時代を築いた監督の解任が相次ぐなど、監督人事とその手腕が話題になったかと思うのですが、そんな監督の「右腕」であり「参謀役」であろうコーチには、なかなか陽が当たることがないような...
ということで、本エントリではJ2リーグ全22チームのコーチ陣にスポットを当ててみたいと思います。
データはご覧の提供でお送りします。
今シーズンのJ1&J2の監督については、過去エントリでまとめています。
football-data-visualization.hatenablog.com
今回の「コーチ」についてですが、各クラブオフィシャルサイトから情報を参照したのですが、クラブによって情報を公開しているところ、していないところの差が結構ありまして、様々比較したい情報が歯抜けになってしまいました。
よって、今回は表形式でざざっと大まかに比較する簡易版でお送りします!(←言い訳)
【表1】 2017シーズン J2リーグ チーム別コーチング・スタッフ一覧
まず、J2リーグ全22チームのコーチング・スタッフ一覧を表1に。
表1にある面々以外にも、「トレーナー」や「ドクター」、「スタッフ」など、プラス5~7人くらい名前があるにはあるのですが、「コーチ」ないし「コーチング・スタッフ」という肩書のある、所謂「サッカーの指導者」に絞って抜粋をしました。
監督も含めた、「コーチ陣」の陣容として、もっともオーソドックスと思われる編成は、ヘッド・コーチ、アシスタント・コーチ、GKコーチ、フィジカル・コーチの計4人。
資金があり人を割けるチームは、さらにアシスタント・コーチや、対戦相手の分析等を担うテクニカル・コーチを配したりなど、役割分担を明確化して分業させていくのかなと。
6人体制のコーチ陣を擁しているのが、おらがジェフユナイテッド千葉と東京ヴェルディ(菅原コーチは通訳兼務)、名古屋の3チーム。
逆に3人体制なのが岐阜でして、長島ヘッドコーチと板金コーチ、川原GKコーチまでで、フィジカルコーチは不在。
おらがジェフ千葉のように4人ものコーチがおりながら、役割を明かしていないチームもあったり、ヘッドコーチとアシスタントコーチを分けていないチームもあるなど、外から見ただけではあまり役割は明確ではなかったりしますね。
選手のコンディションからチームのバイオリズムを見極め、トレーニングメニューを設計し、加えて次節対戦相手の分析を含めて、週末のゲームに備えるという1週間のサイクルを監督のオーガナイズのもと、コーチ陣とスタッフとでまわしている。。
門外漢ながら、おおまかにはそのようにイメージできると思います。
チームとしてのトレーニングはおおよそ1日2時間前後だと思いますが、その2時間の中でトレーニングのメニューにどんな意図を込めて行うかなど、実は準備に割かれるであろう時間と労力の方が負荷が大きい。。コーチの仕事とは、そういったものではないかなと(他にももっともっとあるでしょうが。。)
サッカーの指導については、素人なので「コーチとはなんぞや...」に字数を割いても仕方ないので、次のアウトプットをば投下。
表2は表1に列挙した「コーチ」という肩書の人物のうち、S級コーチライセンス保有者、およびそれと同等の海外のコーチライセンス保有者を抜粋しました。
監督はもちろんS級ライセンスが無ければ務まらないポジションですが、コーチはというと必ずしもS級ライセンスが無くともいいんですね。
そんな中でもS級ライセンスを持つコーチがいるチームはというと、おらがジェフ千葉をはじめ11チーム。
22チーム中半分のチームがS級ライセンス保有コーチがいるということに。
おらがジェフ千葉は、ギジェ・コーチ含めエジさん、長谷部さんと3名ものトップライセンス保有コーチがおるという豪華ラインナップ。
実は今節の相手、ファジアーノ岡山も同じくS級ライセンス保有コーチが3名いるチーム。布コーチはじめ、牧内コーチ、戸田コーチといずれもS級ライセンス保持者。
当然、S級ライセンスを持っているから優秀なサッカー指導者なのかと言われると、なかなか評価は難しいのかもしれませんが、一応JFA日本サッカー協会が定める所の資格制度における最上位ライセンスなのですから、それを授けられるだけの知識と経験がある、というモノサシにはなると思います。
また、「監督と同等レベルの指導者が立場は違えど3人もいたら、意見の衝突が起きるのでは?」なーんて意見もあるかもしれませんが、それは事情が分からない以上何とも言えないでしょう。
多少の衝突、議論があって昇華されるものもあるでしょうし、衝突で終わってしまっているケースもあるでしょう。大人なので、そこはうまくやるんじゃないんでしょうか(テキトー
【表3】 J2チーム GKコーチ一覧
表3はGKコーチ22人を抜粋。
太字で記載した人物が、プロプレーヤー経験のあるGKコーチ。
「GKこそプロ経験が無ければ」と思われるかもしれませんが、選手キャリアは大学までというGKコーチも少なくないことが分かりました。
22チーム中、6人のGKコーチはJリーグないし、トップリーグでのプレー経験はありません。
チームOBという人もいれば、高校や大学のGKコーチから今のポストに就いた人もいるなど、足跡は様々。
また、GKコーチは監督やコーチほどあまりチームを移ることがないように映ります。今季、新監督のもとでシーズンを迎えたチームは10チームでしたが、今季1年目というGKコーチは6人でした。うち3人は前シーズンから監督が変わらないチームで新任となったコーチでしたので、GKコーチの移動は少ないと言えるでしょう。
【表4】 J2チーム テクニカル/分析担当コーチ一覧
本ブログはデータ分析を謳っていますので、チェックせずにはいられなかったのが、テクニカル・コーチ、または分析担当コーチを置いているチームについて。
肩書は様々あれど、それらしい肩書のコーチを置いているチームは、22チーム中6チーム。
おらがジェフ千葉も「分析」という肩書のスタッフ(田中氏)がおられますが、コーチなのかスタッフなのか、判然としなかったため、表1のコーチ陣には加えませんでした。
湘南はチョウ監督が度々分析に言及していたりするので、「やはりな」と。
名古屋の堀尾コーチの肩書が「データ分析コーチ」とあるので、まさにデータを扱うコーチなのだろうなと。ちょっと他のチームと毛色が違いそうですね。
京都の渡辺コーチは、「テクニカル・コーディネーター」とあって、何とも解釈が難しいところですが、コーチとしました(実はフィジカルコーチ説...)。
徳島は明確に「分析担当コーチ」とあるので、そうなのだろうなと。
比較的、この専任のテクニカル・コーチは若い年代の方々が多い印象。讃岐の片岡コーチは、この春に大学を卒業された新卒コーチのようです。
J2リーグですから、ここのポストに人を置くには予算的に厳しいチームもあろうかと思いますが、欧州ではユース年代でもテクニカル担当専任コーチを置いているそうなので、分析のパートは投資ではなく、今後「必要経費」となっていくのではないかと思います。
ざっと駆け足ではありますが、網羅的に全チームのコーチ陣を表にまとめてみました。
Jリーグが開幕して既に20シーズン以上を経ているので、黎明期からJリーグを見続けてきたファン、サポーターの方は、「アイツ、あそこでコーチやってるのか!」と新たな発見があるのではないでしょうか?(ジェフサポの馴染みなら横浜FCの早川コーチとか...)
監督の右腕、参謀または第二監督とも言われるコーチ。
コーチからの昇格で監督になるパターンが多い印象のJリーグですが、コーチとして「影のプロフェッショナル」と言われる敏腕コーチが出てきても、これはまた面白いのではないかなと(欧州では監督(ヘッドコーチ)とコーチは棲み分けられていたり。)
ファジアーノ岡山の布コーチは、そんな黒子に徹するタイプのヘッドコーチ然としていて、今節のジェフにとって、実は最も恐ろしいキーマンと言えるのではないのかと思うています。(勝手にね)。
【図1】予想スターティング・フォーメーション
エルゴラの予想では、CB近藤の復帰はまだのようですし、加えて也真人が負傷かコンディション不良の模様で欠場予想。
アンドリューは件の処分が正式に下ったものの、復帰まではまだ日を要する見込み。
主軸のセンターライン選手が入れ替わるのは、様々懸念点が多かろうとは思いますが、主軸を欠いて良いところのなかった岐阜戦のような二の舞いは御免被りたいですね。
岡山は前節出場停止だった喜山が戻ってくる見込み。5試合勝利が無い事から、選手を大きくいじってくる事も想定されます。
前線のタレントについては選択肢豊富なので、こちらの欠場選手を睨んで最適な組み合わせを送り込んでくるやもしれません。
連敗した2試合、わずか1得点に留まっていることから、ホームでの再起を掛けた一戦は、複数得点が求められるかと。
ここのところ沈黙している清武やラリベイは勿論、欠場選手の代わりに出るメンバーにも虎視眈々とゴールを狙う強かさを見せて欲しい所。
ゴールというラストピースさえハマれば、一気呵成に勢いを吹き返しそうな気もするので、終盤戦のラストスパートをホーム・フクアリから始められれば...そんな一戦にしたいですね。
明日は12:30K.Oにて、ZOZO TOWNプレゼンツのレジェンド・マッチもあります。
雨は午前中に上がるという予報なので、是非フクダ電子アリーナへ足を運んで往年のレジェンド選手らを現地で直接応援しましょう。
では、また!