【キリンカップ2016決勝プレビュー】 ビッグネーム不在=2軍?! ボスニア・ヘルツェゴビナを侮るなかれ
キリンカップ2016 決勝
日本 - ボスニア・ヘルツェゴビナ
3日(金)のブルガリア戦で7-2と圧勝した日本代表。
2失点にやや守備の拙さ、集中力の欠如が伺い知れましたが、運動量、寄せの速さ、球際の強さ、攻守トランジションにおける組織的連動性でブルガリアを圧倒。
7得点はデキ過ぎながら、勝つべくして勝ったのは間違いないかと。
エース本田不在、香川も前半で負傷交代したなかで、その他の選手たちにとっては自信になる試合だったのではないでしょうか。
明日、7日(火)の決勝戦の相手はデンマークに2-2のPK戦で勝利したボスニア・ヘルツェゴビナ。
言わずと知れたハリルホジッチ監督の母国であり、W杯最終予選前最後の試合の相手としては申し分ないのかなと。
ただ、今回の来日メンバーには、絶対的エースのジェコ、司令塔のピャニッチのローマコンビのほか、エヴァートンの新鋭ベシッチ、チェルシー所属の守護神ベゴビッチら、ヨーロッパ主要リーグでシーズンを送った第一線級の主力選手は含まれていません。
ビッグネームが不在ということで、Twitterなどでは1.5軍、または2軍のボスニア代表なんて...と、今回のマッチメイクを嘆く声もちらほら。
<参考記事>
15名も入れ替え!オシムの弟子が率いるボスニア代表のプロフィールを確認だ!
ボスニア代表、キリン杯は主力不在!? ジェコは膝の負傷で来日回避へ | フットボールチャンネル | サッカー情報満載!
果たして、明日対戦するボスニア代表は本当に2軍なのか?
選手の知名度、名前ではなく出場時間をキーに、明日のボスニア代表の力量を推察しようと思います。
【図1 EURO2016プレーオフ アイルランド戦2ndレグ ボスニア代表スターティングイレブン】
GK ベゴビッチ ※
DF ブラニェシュ
ズカノビッチ ※
スパヒッチ ※
コラシナツ
MF メデュニャニン
コカリッチ
ビシュツァ ※
ピャニッチ ※
ルリッチ ※
FW ジェコ ※
※キリンカップ不在メンバー
仮置きで、EURO2016プレーオフ2ndレグ出場メンバーをボスニアのベストメンバーとすると、今回その中から7名が不在ということに。特に攻撃陣で言うと前線4人がごっそり不在となりました。ほかGK、両CBも不在。
う~ん、確かにここまで居ないと確かに2軍扱いも致し方なしか...?
さて、データでそこのところを言及してみます。EURO予選の試合数、出場時間を下記表にまとめました。グレー網掛けは今回のメンバーには含まれていません。黄色はデンマーク戦スターティングメンバーです。
【表1 ボスニア・ヘルツェゴビナ代表EURO2016予選 出場選手試合数・出場時間 一覧】
<データ参照元↓>
◆UEFA EURO 2016 本大会 – UEFA.com
今回の来日メンバーには、EURO予選では選外だった選手も多く含まれていますので、出場時間のデータ(EURO予選のみ)が取れず...
該当するデンマーク戦のスタメン8名の出場時間は約3,000分。対して、来日しなかったメンバーのうち、上位メンバーの出場時間を積算すると、イビシェビッチを除いてもベゴビッチからジェコまでの4名で3,900分を超えます。
選手の「格」という面で言えば落ちるのは否めず、その点2軍だと言われても仕方ないのか...
しかし、そこはヨーロッパの中堅国、3日のデンマーク戦は2点ビハインドを追いついてのPK戦勝利ですし、モチベーションは高いかなと。
ポジションが多少変わるかもしれませんが、両SBとボランチは今回来日していますし、丸々主力メンバーが入れ替わっているわけではない。こちらも香川、本田のダブルエースを欠くことになりそうですし、W杯最終予選を占う上でも重要な一戦であることは間違いない。
(個人的に大好きなピャニッチ(背番号8のユニを持っている)不在を惜しむ(オシム) ...)
ユーゴ系の国はどこも凄く好きなので、日本代表の活躍とともにボスニアの健闘も楽しみに明日を待ちたいと思います。
では、また!!