"Jリーグ移籍情報 2015-2016" をちょっと集計してみました - J2編 ・後編-
J2クラブの移籍動向の後編です。
気がつけば、今週末がゼロックス杯、来週末には新シーズン開幕ですからね~
というわけで、再びの散布図&グラフ。
【図1】J2クラブ IN(加入人数)×OUT(退団人数) 散布図 ※2/17時点
【図2】 J2クラブ IN/OUT(加入/退団)カテゴリ内訳 ※2/17時点
各項目の定義も改めて↓
10位と11位の札幌と岡山は出入りはおとなしいオフに。
札幌は神戸の増川と新外国人3選手のみIN。
ナザリトや前シュン、五輪代表の奈良らがOUTして5名純減。
岡山は6名INのうち3名が期限付き移籍での補強。ガンバから赤嶺、鹿島から豊川がINも4名純減。
J2初年度は12位フィニッシュの金沢と13位だった熊本。
金沢はJ1からの4名がすべて期限付き移籍での加入。山形からFW山﨑、札幌から古田を補強。
シーズン序盤チームの得点源だった清原、ボランチの秋葉ら14名がOUT。
熊本はFW齊藤が磐田へ個人昇格。シュミット・ダニエル他3名のJ1への退団はすべてレンタル満了によるもの。INは鹿島の佐藤、札幌の薗田、愛媛の村上ら新卒含めて8名。
一時、J3への降格争いに巻き込まれた、徳島、横浜FC、讃岐はリーグ平均あたりの出入り。
徳島は大宮からカルリーニョス、京都からレンタルで杉本らを補強。広島へレンタルしていたドウグラスは返却即中東へ移籍。攻撃の主軸だった津田は横浜FCへ移籍。8名INの9名OUTの状況。
横浜FCは前述の津田のほか、山形から西河、スロベニア人のハリロビッチら10名がIN。
ペ・フミン、パク・テホンは揃って韓国へ、小池は千葉、黒津はJ3鳥取へ移籍して全部で11名OUT。ちなみにKINGカズは今季も現役続行です!
讃岐は大分から西、水戸から馬場ら7名がIN。退団はアンドレア、大宮に移籍の沼田ら9名です。
中位~下位は的確に戦力の入替えを図っているのかな、と。
最後に昨季順位下位の岐阜と水戸。
岐阜は17名OUTの15名IN。なかなかの入替え人数だと思います。内訳を見ていくと、GK川口、高木和道、深谷、砂川らベテランが揃って退団。J3への移籍が多いので、さほど戦力をもがれたという印象はないかも。
加入は同規模加入の長崎や京都との違いとしては、J1からの加入が少ないということ。J2からも6名入れていますがうち3名が期限付き移籍でまかなっています。新卒は大卒3名、それと新外国人3名といった感じ。
水戸は12名INの16名OUT。鈴木武蔵、宮市弟、パク・カンイルら5名がレンタルバックでの退団。
加入でも3名が期限付き移籍。J1から4名入っているうちの2名がレンタルなんです。
ここで前エントリでも少し触れた期限付き移籍についても、ちょっと可視化してみました。本エントリの都合上、J2のものですが。。
【図3】 J2クラブ 期限付き移籍加入/満了退団状況 ※2/17時点
見方ですが、【図3】の上が2016シーズン期限付き移籍での加入、下が2015シーズン期間満了による退団です。つまり、返却と借り受けの状況。
対して【図4】は、上が2015シーズン期間満了による復帰、下が2016シーズン期限付き移籍による退団です。こちらは、返還と貸し出しの状況。
図3では、どのくらい借りて返したか、図4でどのくらい貸して返してもらったか。。という感じです。
このふたつの図で見てみると、水戸の5人のレンタル期間満了退団(いわば水戸が返却)はリーグ最多。今季は3名借りている一方で3名貸し出してもいる。とはいえ、選手を「借りて・返す」>「貸して・返してもらう」な傾向にあるようです。同様な傾向なのが、長崎、千葉、金沢、山口など。
反対に貸し出し超過気味なのが、清水、C大阪、東京V、京都、町田。とはいえ、内実はそれぞれ少し異なっており、清水はウタカ、村松らJ1への貸し出し、セレッソは返還はあったものの今季はほぼ貸していない。東京V、京都、町田はJ2もしくはJ3、JFLへの育成目的での貸し出しかなと。
ヴェルディ、京都なんかは育成に長けているというイメージがそのままこういう数値に返っているのかなと思いました。
はてさて、移籍状況も落ち着き、各クラブキャンプも大詰め。
今月末の開幕を楽しみに待ちたいと思います(^^