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【Jリーグ移籍動向まとめ】2018シーズン J2補強診断 ~2018/2/2時点~


【Jリーグマスコット総選挙 2018】ロアッソ熊本「ロアッソくん」

 

 推しのユニティがまさかの中間9位で、マスコット総選挙センターの行方が誰になるのか、悶々とした週末を過ごしそうな予感がします……

 さて、2月になりプレシーズンマッチもちらほら開催される頃。

 今週末は、水戸ホーリーホック鹿島アントラーズによる、「いばらきサッカーフェスティバル」が2/3(土)14:00 K.OでK'sデンキスタジアムにて開催されます。

 また、伝統の千葉県ダービーマッチちばぎんカップ」が2/4(日)13:00 K.Oでフクダ電子アリーナにて開催される予定。

www.mito-hollyhock.net

jefunited.co.jp

 

 今回はJ2について、昨日のJ1と同様の移籍動向まとめをお届けしたいと思います。

 

football-data-visualization.hatenablog.com

 

football-data-visualization.hatenablog.com

 

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【図1】J2リーグ クラブ毎加入/退団人数まとめ(2/2時点)

 

 2/2(金)18:00時点での情報を反映、クラブ毎に加入(上側)/退団(下側)でそれぞれ集計しました。

 J1に比べると、加入―退団でプラスのクラブが多いものの、過半のクラブが出入りではマイナスとなっています。

 補強でやや出遅れていたアルビレックス新潟が、本日夕方にGKアレックス・ムラーリャ選手の加入を発表。 

www.albirex.co.jp

 

 それでも契約ベースでの加入―退団の差はマイナス7人。

 1年でのJ1復帰を目指す新潟。開幕まで3週間ですが、今後も補強があるのかどうか...

 

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【図2】J2リーグ クラブ毎退団人数 移籍先カテゴリ内訳(2/2時点)

 

 図2に退団選手の移籍先内訳を可視化。J1と同じく「未定」の項を追加。

 J1に比べると、未だ行き先が決まっていない選手が多い印象を受けます。

 

 まず、目立つのは降格3クラブと昨季4位のアビスパ福岡を含めた上位4クラブですが、赤い棒が示すJ1へ移籍した選手が多い事。

 甲府はMF兵働、新里、畑尾の両DFら主力がそれぞれJ1クラブへ移籍。

 新潟もMF山崎、小泉が柏へ、DF大野が湘南へ移籍するなどやはり昨季主力を担った選手が流出。

 大宮はFW江坂・瀬川の両アタッカーが柏へ揃って個人昇格。MF長谷川も名古屋へと去りました。

 昇格POを戦った福岡は、エースFWウェリントンが神戸へ、生え抜きのDF冨安はベルギーリーグへ海外移籍。DF亀川がやはり柏レイソルへ引き抜かれた格好に。

 昇格争いを演じるであろう降格組と福岡の昨季主力流出は、今オフのJ2におけるポイントになっているかと思います。

 

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【図3】J2リーグ クラブ毎加入人数 旧所属元カテゴリ内訳(2/2時点)

 

 図3は加入選手の前所属カテゴリの内訳。

 J1と比べても、新加入選手の人数が多いのがJ2の特徴(J1は平均9名、J2は平均13名)。

 同カテゴリの他クラブからの補強に加え、J1からの期限付き移籍等で戦力を賄うのがセオリーになっています。

 同カテゴリからの補強で最も多いのが、東京ヴェルディで8名。

 水戸からFW林、大分からGK上福元、千葉から若狭・比嘉の両DFなど、昨季もJ2で戦っていた他クラブの選手を加えて選手層を増している印象。

 J1からの選手補強で最も多いのが、アビスパ福岡で7名。

 MF枝村、MFユ・インスを清水エスパルスFC東京からそれぞれ期限付き移籍で、DF輪湖を柏レイソルから、FW森本を川崎フロンターレからそれぞれ完全移籍で獲得しました。昨季主力選手が数名流出しており、それらの穴埋めを主に昨季J1で戦った選手で補った格好です。

 J2で唯一J1からの選手補強が今のところ1人も無いのが京都サンガ

 新加入総勢13名のうち、5名がレンタルバックで呼び戻した既存選手。外国人選手4名のうち、南米選手3名はいずれも期限付き移籍での加入。MFハ・ソンミン、FWケヴィン・オリスら昨季主力の退団も少なくなく、2年目の指揮となる布部監督がどのような用兵で戦い抜くのか、要注目です。

 

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【図4】J2リーグ クラブ毎 退団選手の平均年齢・平均出場時間

 

 図4はJ1の時も可視化した、退団選手の平均年齢(折れ線)と昨季出場時間平均(青い帯)をプロットしたもの(昨季順位ソート)。

 青い帯が高い程、昨季多く試合に出場していた選手が退団してしまったことを表します。折れ線の平均年齢は参考までに併記しています。

 図2で見てきた、J1からの引き抜きに泣いたであろう降格3クラブですが、図4の可視化で見てみると、退団選手の出場時間はそこまで多くはないらしいことが分かります。ただ、こちらは「平均」になるので、J1への引き抜き以外の流出選手が昨季はほとんど試合に絡んでいなかった場合もあり得ます。

 アビスパ福岡徳島ヴォルティス大分トリニータ、先程言及した京都サンガファジアーノ岡山といったクラブは退団選手の出場時間が平均2,000分以上、つまり20試合以上出場したであろう主力が退団したことを表します。

 福岡については前述の通り。徳島はFW渡とDF馬渡が、大分はMF鈴木淳とGK上福元、特に岡山はFW豊川、MF石毛、DFの篠原や片山など昨季主力が軒並み退団しています。

 水戸ホーリーホック愛媛FCは特にJ2他クラブに主力を引き抜かれたことで、オフ前半に話題になりました。

 水戸は林、前田の両FWが退団。MF内田や湯澤、佐藤といったメンバーもチームを去り、今季から新たに指揮を執る長谷部新監督はチーム立ち上げから苦しい用兵を強いられそうです。

 愛媛FCもMF小島がジェフ千葉に、MF藤田とDF浦田は揃って松本山雅FCに移籍。2年目の指揮となる間瀬監督は今季新たにチームの「コアユニット」構築から手掛けなければならなくなりそうです。

 

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【図5】J2リーグ クラブ毎 加入選手/退団選手平均年齢

 

 図5に加入/退団選手の平均年齢をプロットしました(昨季順位ソート)。

 オレンジが退団選手、青が加入選手の平均年齢になります。加入選手の平均年齢については、新卒選手(高卒・大卒・ユース昇格)を除いています。

 ぱっと出入りした選手だけで見たところ軒並み若返っているチームが多いことが分かります。

 甲府、新潟の降格2クラブ、昨季5位東京ヴェルディから7位松本山雅までのクラブは揃って若返っています。

 一方、下位3クラブはいずれも加入選手の年齢が高くなっており、経験豊富な即戦力選手を補強したのではないかと考察できます。

 若返り著しいのが、京都サンガカマタマーレ讃岐

 実に平均年齢23歳。退団選手の値との差で、実に5歳も若返りました。

 オフの初期に30代選手数名の契約満了を発表した横浜FCでしたが、ポーランドリーグに所属していた36歳松井大輔を獲得するなど、結局入団選手についても平均30歳と若返りを果たしたとは言えず(そもそも意図が無かった?)。

 図4と見比べて、戦力の維持、増強ができたと思われるのは、ジェフ千葉松本山雅、そしてツエーゲン金沢でしょうか。

 特にジェフ千葉ツエーゲン金沢は、今オフ最も補強に成功しているのではないかと。

 ジェフ千葉は昨季の期限付き移籍組(為田・矢田・熊谷)が揃って残留。

 モンテディオ山形からDF高木、前述の愛媛からMF小島を完全移籍で、サンフレッチェ広島からMF茶島を期限付きで獲得。特徴がはっきりしている外国籍選手も加え、悲願のJ1昇格に向けて、まさに盤石の戦力。

 ツエーゲン金沢は、クラブのレジェンドとも言うべきFW清原が復帰。昨季チーム得点王のFW佐藤も残留、U-21代表メンバーでもある宮崎、庄司両DFも期限付き移籍期間を延長して残留。

 経験豊富な柳下正明監督のもと、チームがより進化していくのではないかとサポーターも胸踊らせているのではないでしょうか。

 

 J2の開幕は25日。もう3週間後には新シーズンがスタートします。

 昇格プレーオフのレギュレーションが改められ、シーズン3位以下での昇格はより狭き門となりました。

 昇格を現実的に見据えるクラブは、自動昇格を睨んでかなり強気の補強を行ってきたオフシーズンのJ2。

 降格クラブ、昨季の上位クラブ、中位から巻き返しを図るクラブも含めて、今季も大混戦が予想されます。

 果たして、今シーズン最後に昇格の切符を手にするのはどこのクラブか―

 

 あれやこれや、データを集めながら新シーズンの開幕を楽しみに待ちたいと思います。

 

 では、また!

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