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サッカーをデータで視てみよう

サッカーに関するあらゆるデータを可視化してみるブログ

【ジェフ千葉】東京ヴェルディ戦プレビュー ~連勝を賭けた戦いに挑むジェフ千葉ベストメンバーをデータから探る~

 2017明治安田生命J2リーグ 第13節
ジェフユナイテッド千葉 5 - 0 V・ファーレン長崎

得点者:船山貴之 6'・ 79' / 清武功暉 46'・55’・65'


【公式】ハイライト:ジェフユナイテッド千葉vsV・ファーレン長崎 明治安田生命J2リーグ 第13節 2017/5/13

 

 エスナイデル・ジェフ、会心の勝利!!

 監督、選手としても、「こういう試合、こういうサッカーがしたかったんだ!」と願っていたものが、雨のフクアリのピッチで最高の形で表現できた、そんな一戦でしたね。清武のハットトリック、"成田の男"船山の2得点、そして優也やドゥらはホッとしたであろう完封達成。

 加えて、岡野&乾が今季初出場を記録。チーム内競争激化の狼煙が本格的に上がったようにも思えます。

 サポーターとしても今季のジェフは見所が多く、特にハイラインによるオフサイドのジャッジや優也の飛び出しなど、毎試合ハラハラドキドキの連続。。

 しかし、それも勝利という結果が伴っていれば、面白さの要素として消化できましょうが、ハイラインに起因する事故のような失点が続いて、それが元で結果が出ないままでいればそれら面白みがストレッサーになってしまう。

 しかし、ここ数試合はハイラインが直接の原因ではない別の要因、即ち「決定力不足」で勝利を逃してきていたので、ハイライン&ハイプレスの是非とは別種の議論が盛り上がっていたりなど、モヤモヤした1週間を送ったサポーターも多かったことと思います。

 “怪我の功名”か、アンドリューと若狭の出場停止でメンバー変更を伴って臨んだ長崎戦のポイントは、やはり「メンバー構成」ということになろうかと思います。

 強い雨が降りしきり、ピッチコンディションはノーマルなものではなかったものの、ハイプレス&ハイラインの戦術はそのままでしたので、長崎戦の大勝のひとつの要因は、人選の変更によって攻守両面で戦術が機能した、という考え方もできるかと。

 このあたりを今シーズン13節を消化して蓄積されてきたスタッツ、データを元に現時点でのジェフ千葉・ベストメンバーの考察、そして次節ヴェルディ戦の展望を綴っていければと思います。

 

 データはご覧の提供でお送りします。

◆選手出場記録

J. League Data Site

 

  上記Jリーグ・データサイトから選手出場記録が節毎に抽出できます。

 そのままコピペすると下記表のようなものになるのですが、そこからいくつかデータを打ち込みまして、13節終了時点の選手出場記録まとめを作成しました。

 

【表1】2017シーズン 第13節終了時点 選手出場記録

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 字が細かい上に情報が多く見づらいかと思いますが、それぞれ要素を取り上げますと…

 まず上段は第1節から先週土曜日の第13節までのチームの戦績やフォーメーション、そして各節前節からのスタメン入れ替え人数などの数値を記載。

 その右記に順位やホーム&アウェイ毎の戦績等のサマリを載せてます。

 下段、表の中央を占めるのが各選手の出場記録で、○や▲などの記号は下部の凡例を見ていただければと。その右記には同じく出場試合数や出場時間などのサマリを記載。選手は出場時間数の降順で並んでいます。

 これだけでも眺めてみると色々と振り返れるのかなぁと思いますが、エスナイデル監督の選手起用の傾向などの理解を深められるよう、昨季同時期の記録も同じくデータサイトから抽出、表作成をし、比較してみました。

 

【表2】2016シーズン 第13節終了時点 選手出場記録

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 (なんだか関さんが懐かしい…)

 昨季第13節(ホーム熊本戦)終了時点の記録を表2に、その他データやサマリも表1同様にまとめてみました。

 偶然にも昨年同時期も5勝4分4敗で今季と同じ19ポイントでした(順位は異なる)。

 関さんとエスナイデル監督下でのジェフを比較してみて分かったのは、エスナイデル監督の方が多くの選手を試しているということ

 今季既に25人もの選手がスタメン、途中出場を問わずピッチに立っている事もそうですし、試合毎に選手を入れ替えて戦ってきている事も、昨季の関さんの選手起用と比較すると顕著な傾向として見えてきます。

 エスナイデル監督は前節に勝っても負けても、多いときで4人もの選手を入れ替えて試合に臨むことも。

 この理由は色々と推察ができるのですが、ひとつは監督が多くの選手を試して今季の特殊な戦術浸透を促しているという事。

 監督が「チームビルディング」について言及しているインタビューがあったかと思いますが、リーグの前半はそうした段階にあると割り切って、安定した戦いがしやすいであろう固定メンバーではなく、ハイライン&ハイプレスという戦術を組織全体として機能させるべく、選手の最適な組み合わせを試していた…のかもしれません。

 一方で昨季は、特にGKと最終ラインはほぼ固定されていて、ちょうど去年の今頃はボランチに負傷者が続出し、試合毎のやりくりに四苦八苦していた頃。

 昨年の熊本戦では長澤がボランチにまわり、也真人が復帰したタイミングで、エウトンをワントップに置いて船山がサイドにまわる事に。

 それが奏功したかはさておき、熊本戦で久々の勝利をあげ次のホーム岐阜戦も勝利。この13節、14節のホーム連戦で昨季唯一の連勝を飾ったのでした。

 

 今季のキックオフフェスタで高橋GMが語った怪我の事象によって被るマイナス面を今季は様々投資や取り組みをして減らしていくという事が実ってか、今のところ大きな怪我による長期離脱選手は皆無。

 それ故に監督としては選択肢があるので多くの選手を試せる、ひいてはチーム内の競争を活性化できるという向きもできるかと。

 加えて、怪我を予防するためのバイタルデータの管理を行っているという事から、選手に対して怪我の予防の観点から休息や回復を優先させ、レギュラー格であってもあえて欠場させているという事も考えられます。

 監督の好みや考えで外すのではなく、データに基づいて「お前には休みが必要だから」と諭せば、選手はモチベーションを落とすことなく、チームの約束事のひとつとしてリカバリのために休んで、再び次節に向けてポジションを獲得するべくトレーニングに励める。

 

 監督の志向性(戦術や起用についての考え方の違い)、またはチーム運営環境の変化(投資やデータに基づくフィジカル管理の仕組みの有無)など、単純には昨季の関さんと比較はできませんが、あまり人選をいじらなかった関さんと、積極的に選手を入れ替えるエスナイデル監督という選手起用の傾向の違いは、出場記録のシーズン比較から伺えた事実としてありました(どちらが良い・悪いということではなく、単なる違いとして)。

 

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 【図1】起用選手の年齢 ✕ 出場試合数の散布図 シーズン比較

 

 加えて選手起用で気になったのが、選手年齢との関係

 図1は出場試合数との散布図をシーズン比較しやすいように左に今季、右に昨季と並べて添付しました。

 グラフは横軸に年齢、縦軸に試合数をとっています。

 昨季の関さんはやや年功序列気味な起用が見られ、能力は勿論ある程度経験があり、計算できる選手を起用する傾向にあったかと。

 一方、エスナイデル監督は優也やドゥ、ラリベイ、船山などアラサーの経験豊富な選手を軸としながらも、ルーキーの壱晟、アンドリュー、3年目の北爪など若い選手もそこそこの試合数で使っている。

 また、今オフ補強された即戦力級には清武やサリーナス、シーズン開幕後に指宿とキム・ボムヨンなど、20代中盤の選手が多く、そのこともあって昨季よりも起用選手の年齢構成は若手、20代中盤、30代前後とバランスは良くなっていることが図1からも分かるかと。

 

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  レボリューションで大半の選手がジェフ1年目だった昨季から、今季は2年目となる選手も多くいますので、昨季同時期と比べて出場機会(出場時間)が伸びた・減った選手は誰か、、ということで上記表に差分を取ってみました。

 もっとも出場機会を増やしたのは右WB・SBの北爪。

 今季は開幕からレギュラーを掴み、第10節の徳島戦までは全試合フル出場。

 恐らくターンオーバーで外れたであろう讃岐戦から中3日で迎えた金沢戦は、前半45分でベンチに下がり、先週土曜日はベンチ外。

 代わりに右SBに入ったのは、本来MFであるはずの山本真希

 金沢戦の後半、そして大勝した長崎戦では彼の特徴を活かして北爪とは異なるパフォーマンスを見せてチームに貢献していました。

 反対に出場時間を減らしたのは、イ・ジュヨンと多々良。

 ジュヨンは昨季はCBの一角として長らくレギュラーとして試合に出続けましたし、多々良も右SBのレギュラーで稼働を続けました。

 開幕から暫くは3バックシステムを採用したこともあり、多々良は右CBで出場を続け、ジュヨンも名古屋戦では近藤不在の穴を埋めるべくスタメンで出場。

 しかし、その後チームが4バックシステムに以降したことと、松本戦から加入したキム・ボムヨンが重用されるようになると、枠の関係かジュヨンはベンチ外となり、多々良もベンチスタートにまわる事が多くなった。

 ふたりとも計算できるDFであるので、今後も出場の機会は巡ってくるでしょうが、直近のジェフ千葉のベストメンバーであるかというと、ちょっと違うのかもしれません。 

 では、ミッドウィーク開催のヴェルディ戦を戦うベストメンバーはどんな11人なのか...

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【図2】東京ヴェルディ戦 予想スターティング・フォーメーション

 

 長崎戦から中3日となりますが、恐らく大勝した前節を踏襲した形になろうかと予想します。

 ポイントは以下3つ。

  • 山本真希の右SBは今節も機能するか
  • 勇人のアンカー、アランダのインサイドハーフ同時起用は継続されるか
  • ターンオーバーはあるか 

 まず、不動の右サイドを担っていた北爪から山本真希への変更&SBコンバート

 特に長崎戦のパフォーマンスが出色でしたが、走力に長け、力強いスプリントで上下動する北爪とは違い、山本真希は元来MFでキックのスキルに優れるという特徴を活かした攻撃のスイッチ役として躍動。

 長崎戦の2点目の角度をつけてのはやいクロスや、あまり前進してポジションをとらないかわりに、相手のプレスをいなすロビングパスなど、キック精度を活かしたボール出しを見せます。

 北爪から山本に代わったことで、右SBは受け手から出し手に役割がシフトしたのではないかと思います。

 山本は北爪のように高い位置を取らない代わりに、後方に残ることで遅攻時にはビルドアップの逃げ場・起点として、守備時にはカバリングや相手アウトサイドのアタッカーを牽制するバランサーとして機能。

 被攻撃時にはハイラインの泣き所である優也が飛び出しにくいサイド奥裏のスペースを狙われる事が多いと思いますが、SBが前に出ずに後方に残ることで後方は少なくとも3枚は置けます。

 守備の選手ではないのでカバリング要員としては心許ないのは確かですが、少しリスク管理に意識を向けてきたエスナイデル監督の判断なのかなと予想していますが、果たして真意は...

 

 ふたつめは、勇人のアンカー、アランダのインサイドハーフ同時起用です。

 勇人とアランダ、ふたりとも特徴は守備であり、特にボール奪取を持ち味とする「潰し屋」。

 アンカーの位置には、熊谷アンドリューのようなどちらかというとパス能力に優れた攻撃的な選手を置いてきたエスナイデル監督。

 しかし、長崎戦はアンドリューが出場停止。アランダをアンカーに戻すかと思われましたが、勇人をスタメンで起用。アランダはインサイドハーフとしてアンカーより1列前の定位置に。

 このフィルタ役のふたりを段差をつけて2ラインにそれぞれ置くことで、中盤における守から攻での繋ぎ、攻から守への切り替え時の球際の奪い合いでのアドバンテージを取り戻すことに成功。

 相手のボール前進やアバウトなパス、こぼれ球をことごとく回収し、相手大型FWへのポストプレーも挟み込んで自由を与えず、攻撃の芽を摘み続ける戦いが90分間継続できました。

 これまで中盤の3枚は攻撃に比重が置かれてきましたが、前節はやや守備に特徴にあるふたりを組み込むことで攻撃に傾きすぎていたパワーバランスが安定。

 結果的に前線の選手のハイプレスとの相乗効果で、中盤で奪ってからのハーフカウンターが威力を発揮する形を作ることに貢献したのでした。このアランダと勇人の同時起用は、恐らく継続されるのではないかと予想します。

 

 最後にこの連戦でターンオーバーを行うかどうかについて。

 第15節は土曜開催なので、ヴェルディ戦から中2日と日程的にさらに厳しくなります。その後、再び1週間空くのですが、今週の連戦をどのように乗り越えるかもひとつの注目点でしょう。

 表1の出場記録を見ていただくと、ここまでキム・ボムヨン、壱晟、そして船山もほぼ毎試合に出続けています。連戦での起用が続くと怪我やパフォーマンス低下の可能性も高まりますから、どこかで休ませてくるのではないか。

 今節をその休息にあてるか、今節は起用し土曜日から翌週の土曜日までの期間に休息を取らせるのか。はたまた休み無しに使い続けるのか。。

 

 私は今節は左SBのボムヨンを休ませると予想しました。その上で左SBのスタメンには比嘉ではなく乾を予想(希望)。

 長崎戦後半途中から、ひとつ鋭いオーバーラップを見せたように、187cmの長身とスピードに乗った仕掛けはちょっと日本人にはあまりないスケールかと。。試合経験の無さなど粗さはあれど、それを補って余りある勢いがあるのかなと。

 長崎戦も若狭の代役に多々良や大久保、西野ではなく19歳の岡野を抜擢したように、年齢ではなく能力や戦術とその選手の特徴との兼ね合いで正当に起用すると思われるエスナイデル監督の判断はどうなるか。。

 ヴェルディ戦のスタメン発表を待ちたいと思います。

 

 ミッドウィーク開催、19時30分に味の素スタジアムでのキックオフですが、職場が都内である私は定時上がりで直行して間に合う算段なので、明日は久々仕事帰りのサッカー観戦に赴きたいと思います。

 その上で勝ち点3、そして今季初の連勝を祝って、最高の週末を迎えたい...そうなる事を切に願っています。

 

 では、また!

 WIN BY ALL!!

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