【4月はダービー・マッチがたくさん】ライバルとの "距離" に着目してみました
たまには、小ネタ的なエントリを挟んでみます。
【公式】ハイライト:ジュビロ磐田vs清水エスパルス 明治安田生命J1リーグ 第5節
Jリーグとブンデスリーガで繰り広げられた、「静岡ダービー」と「ルール・ダービー」(レフィア・ダービーともいう)。
前者は、今季昇格した清水エスパルスとジュビロ磐田による4年ぶりのダービー・マッチ。
(当事者ではなくとも魅力が十二分に伝わってくるエントリをご紹介↓)
後者は、ドイツ・ルール地方で隣り合うシャルケ04と、ボルシア・ドルトムントによる歴史ある伝統の一戦。
普段、ジェフ千葉を追っかけているわけですが、「千葉ダービー」のお相手・柏レイソルさんとは、長らく同じカテゴリに並び立てておらず、ダービーの熱気、ワクワク感が味わえないシーズンが続いておりまして、、
まあ、上記の清水サポさんの滾る文章を読み、ルール・ダービーで躍動する選手たちを観るに、選手もサポーターも熱くさせてしまう「ダービー・マッチ」についてちょっと調べてみるか...ということで、有名どころだけざっと下記にまとめました。
【表1】欧州主要トップリーグ&J1リーグ 主なダービー・マッチ
表は、欧州4大トップリーグのもっとも有名であろうダービー・マッチと、Jリーグの有名なローカル・ダービー(地元が近い等地域由来のダービー)について、それぞれ思い当たる項目を引っ張ってきました。(戦績はリーグ戦のみ)
あのダービーが無いじゃいなか!なぞと思われるかもしれませんが、有名どころじゃないと欧州のダービー・マッチの場合、なかなかデータが無かったりするもので、、
Jリーグに関しても、例えば「多摩川クラシコ」や、「天地人ダービー」(懐かしい...)を載せなかったのは、地域由来というより、チーム同士の企画発だったりするのかなと思ったので、あえて外しました。
というのも、もうひとつ下記図で比較していますが、地域由来のダービーということで個人的に気になっていたのが、それぞれのホームスタジアム/ホームタウンがどのくらい離れているのか、実際の「距離」について知りたかったのです。
マンチェスターやマドリッド、ミラノなどは同じ都市を二分するダービーですし、Jリーグであれば同じさいたま市内(かつては大宮と浦和で分かれていたが)のチーム同士の戦い。
その場合、同じ街、または隣り合う都市との戦いとは、いったいどのくらいの範囲の中で繰り広げられるのか、、というのを物理距離を明らかにすることで、リアリティをもって想像してみたかったのです。
というわけで、まずは欧州の4大ダービーについて、対象チーム同士の「ホームスタジアム間の直線距離」をそれぞれ測ってみました(Googleマップの距離測定ツール換算)。
【図1】欧州主要ダービー・マッチ 対象チーム ホームスタジアム間の距離
マドリッド、マンチェスター、ミラノの各ダービーは同じ街に拠を置くチーム同士の戦いですから、そのスタジアム間の距離も自ずと近くなりますね。
ルール・ダービーは、「ルール地方」という同じ地域括りでのお隣同士なのですが、スタジアム間の距離は27kmとそこそこ開いています。
(とはいえ、柏の日立台と蘇我のフクアリが約30km離れているので、それよりは近いと言えば何となくルール・ダービーの距離感はお分かりいただけるかと)
ミラノは同じスタジアムをホームとしているので、距離はなし(それぞれのホーム試合で名称を使い分ける)。
今回、改めてスタジアムの場所を調べることで位置関係がなんとなーくわかりました。マドリッドでは北にサンチャゴ・ベルナベウが、南にビセンテ・カルデロンがあり、マンチェスターの場合は、東にエティハド・スタジアム、西にオールド・トラッフォードがあります。
その距離、わずか6kmあまり。
現在、絶賛建築中の新国立競技場から上野動物園までが、6.6kmですから、東京都で言えば山手線内に5万人以上収容可能なサッカー・スタジアムがふたつあるということになります。
サッカーを文化として根付かせるとは言うが易しですが、100年近くサッカーの歴史がある欧州の主要国、主要都市と日本の首都とを比べても、埋めがたい差があるなと思わされますね。
そんな日本のダービー・マッチ対象チームのスタジアム間距離を下記に。
【図2】J1リーグ 主要ダービー・マッチ 対象チーム ホームスタジアム間の距離
最も近いのが、同じさいたま市同士の大宮・NACK5~浦和・埼スタ間の7.7km。
東京都で例えると、先の新国立競技場から両国国技館がちょうどそのくらい。しかし、山手線の内側には収まらない距離感になりますね。
川崎フロンターレと横浜Fマリノスは、あまりダービーの意識が無いかもしれませんが、Jクラブが多い神奈川県内でも川崎の等々力とマリノスの日産スタジアムが距離的に一番近いかなと思いまして、測ってみると9.4kmでした。川崎市と横浜市で隣り合っている街同士であれば、このくらいの距離感がちょうどいいのでしょうか。
私は、もっぱら千葉に住まう関東人なので、あまり関西の地理に詳しくないのですが、大阪のガンバとセレッソの立地を今回距離を測ることで改めて知りました(笑)
(真田丸で解った気になっていただけだった^^;)
淀川を挟んで北の吹田市にガンバ、南の大阪市にセレッソという位置付け。
その距離、約21km。
私は住まいが千葉県の市川市で勤務地が東京の渋谷なのですが、この距離がちょうど21km。
大阪ダービーは、「通勤ダービー」だと思うようにします(笑)
前節、開催された静岡ダービーですが、横長な静岡県において磐田と清水の距離も、かなーり離れていることを再認識しました。。
おらがジェフ千葉のホームスタジアム・フクアリからですと、町田市立陸上競技場までがちょうど約62km。(もちろん東京湾を横断しての直線距離)そう考えると、関東近郊のアウェイ遠征もダービーのうちですね(首都圏バトルなんてのがあったような...)。
4年ぶりの静岡ダービーは、磐田から近いエコパスタジアムで開催されたそうですが、それでも数十km離れているんですねぇ(静岡県、デカいっすね)。
ひょんな好奇心から、ダービー・マッチを「スタジアム間の距離」で比較してみたわけですが、実は今月はダービーが目白押しなんです!
まず、今週末8日の深夜には、「マドリード・ダービー」が。
翌週15日には、「ミラノ・ダービー」。
その翌日16日はJ1第7節でセレッソ大阪のホームで「大阪ダービー」。
28日は、「マンチェスター・ダービー」があり、4月最終日の30日は「さいたまダービー」が控えます。
欧州リーグとJリーグとで、実に5つのダービーがある4月!
うららかな春の陽気になりつつありますが、当事者たちは「花見で浮かれている場合じゃねぇ!!」ってな心持ちかしら...(高みの見物。。
いつかまた、同じカテゴリで「千葉ダービー」ができるよう、私はジェフ千葉を応援するのみです...
では、また!