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サッカーをデータで視てみよう

サッカーに関するあらゆるデータを可視化してみるブログ

【ジェフ千葉】松本山雅FC戦プレビュー ~反町式対ジェフ戦模範解答とは?・3-1-4-2システムのパスワーク分析~

ジェフ千葉

  2017 明治安田生命J2リーグ 第3節

ジェフユナイテッド市原・千葉 2 - 0 名古屋グランパス

得点者:44' 西野貴治 / 90+3' 清武功暉


【公式】ハイライト:ジェフユナイテッド千葉vs名古屋グランパス 明治安田生命J2リーグ 第3節 2017/3/11

 

  第3節にして早くも訪れた昇格候補筆頭の名古屋グランパスとの対戦。

 おらがジェフユナイテッド千葉は、代名詞となりつつある「ハイライン&ハイプレス」をこの日も敢行。

 特にこの日は、ボールを繋ぐ意識が高い名古屋に対してハイプレスが猛威を振るい、アランダを中心にした中盤におけるボール奪取から、切り替えの早い攻撃で相手を圧倒。

 スコアこそ2-0に終わりましたが、ピッチで繰り広げられた内容を見るに、スタイルの差こそあれど昇格候補の名古屋に対してあらゆる局面で大きく上回っていましたね。

データスタジアムさんもこの一戦の詳細データをコラムにあげてくれています)

www.football-lab.jp

 

 まだ3節ですが、ジェフ千葉2勝1分勝ち点7で湘南に並んで現在J2首位

 長いシーズンなので、一喜一憂してはいられませんが、それでも一番上にジェフの名があるのは単純に嬉しい。

 最後までその名を一番上に残し続けるべく、一戦一戦闘って結果を残していくしかありません。

 

 さて、第4節と5節はアウェイ連戦。しかも、難敵が待ち構える連戦です。

 まずは、19日の第4節は知将・反町監督率いる松本山雅FC

 反町監督というと緻密なスカウティングから相手のウィークポイントを暴き出し、そこを的確に突いて勝ちをもぎとる術に長けています。

 昨年のアルウィンでの対戦では、山本真希の虎の子の1点を守りきって勝利をあげることができましたが、フクアリでの対戦では若狭の退場もあったなどして、セットプレーから失点を重ねて0-3の完敗。

 この時の反町監督の試合後コメントで、スカウティングで千葉を上回っていた旨を述べていたことが印象に残っています。

 松本山雅反町監督政権6シーズン目。

 対するジェフは就任初年度のエスナイデル監督の下、まったく新しいスタイルに変貌を遂げているところ。

 チームとしての成熟度では山雅が上をいくのでしょうが、ジェフもここ3戦良い手応えを得て新しいスタイルに自信も付いてきている。

 やりたい狙いがはっきりしているジェフのスタイルに対して、反町監督はどのように対策し、19日の対戦を迎え撃とうとしているのか...

 

 本エントリでは、自分たちのスタイルを貫くエスナイデル・ジェフについて、「ハイライン&ハイプレス」の陰に隠れがちなパスのデータに焦点を当てながら、新システム3-1-4-2による戦術とその特徴を考察しつつ、反町監督の策略について想像してみようかなと思います。

 

 データはご覧の提供でお送りします。

ジェフユナイテッド千葉 2017シーズンサマリー | Football LAB ~サッカーをデータで楽しむ~

 

 まず、データに入る前に直近第3節までのスターティング・フォーメーションについて、相手とのマッチアップを見つつ下記に振り返ってみたいと思います。

 後半には他のブロガーさんがやられている戦術分析と、そこに近しいデータを絡めた解説を試みていきたいと思います。

 

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【図1】第1~3節 スターティング・フォーメーション/マッチアップ

 

 ジェフ千葉の今季のシステムは、「3-1-4-2」。

 昨季までの4バックシステムではなく、欧州でも多く見られるようになった3バックシステムを採用。3バックシステムはJ2でも近年採用チームが多くなってきている印象です。

 ジェフ千葉の3バックシステムの特徴を、「ハイライン&ハイプレス」という戦術と共に以下箇条書きにて列記しますと。。

 

  • 前線からボールホルダーに対して積極的にプレッシングを行う
  • 最終ラインは高く保ち、前線から最終ラインまでの陣形をコンパクトに保つ
  • オフサイドトラップを多用し、ハーフウェーラインより自陣側のスペースはGKがカバーする
  • WBが最終ラインに安易に下がらず、5バック化しない
  • ボールを奪ってから手数を掛けず、素早く攻撃に移行する
  • WBの幅を活かし、サイドチェンジを多用して相手守備陣形を左右に揺さぶる

 

 他にもありましょうが、ざっと上記のような感じかなぁと。

 3-1-4-2という並びに紐付く部分で言うと、特に大外のレーンを上下動するWB(ウィングバック)を活かしたボール前進とプレッシングにあると思います。

 従来の3CB+WBシステムのメリットとして語られてきたのは、守備時に自陣最終ラインを5バックにして横いっぱいにスペースを埋めることができるというもの。

 枚数が4枚ではなく5枚になることで、もっとも危険なエリアであるゴール前のスペースを2枚のCBではなく3枚で守れます。これは、例えばDFが4枚の場合、サイドのSBがかわされると、CBのどちらかはボールホルダーに当たりに行かざるを得なくなり、ゴール前が手薄になってしまいます。

 CBが動かされることによって守備網に穴が空いてしまうのを、枚数を最初から3枚にしてしまうことで防止できることが3バックであることの特徴であり利点。

 5バックのデメリットとしては、最終ラインに5枚割いてしまうことで、中盤より前に割ける選手が減るわけですから、ボール前進が困難になてしまうこと。強力なアタッカーがいれば別ですが、5バックはゴール前に壁を築く戦術故に陣形の重心は低くなり、自陣ゴール前まで下がることに。

 ジェフの場合は局面によりけりですが、基本的にはWBが下がりきらずに、ボールサイドのWBは前からプレッシングに出ることで5バック化しないようにしている。

 ハイラインにしていることで、中央であろうとサイドであろうと裏のスペースに出たボール/相手はオフサイドトラップに掛けるか、GKにクリアしてもらうという設計のためだと思います。

 今のところ、ハイラインの逆を突かれて失点した場面はありませんが、リスクを取りつつそれによって得られるリターン、攻撃に人数を割くというエスナイデル監督の哲学がよく表れていると思います。

 

 守備時の特徴に字数を割いてしまいましたが、一方の攻撃面ではどのような特徴となるか。

 3節までの対戦相手の特徴、基本戦術と照らして次の可視化を御覧ください。

   

f:id:knovocelic:20170316195815p:plain

【図2】第1~3節 方向別パス総数・成功数・成功率 比較

 

 直近3節でのジェフ千葉パス数を前後左右各方向別に可視化して被せてみました。FootballLabさんのパス・スタッツの項にある可視化と一緒なのですが、3節分並べてみると、それぞれ対戦相手のやり方によって傾向が出たなぁ、と。DAZN等で映像を振り返りながら、データを見ていただくとより分かりやすいと思います。

 まず開幕戦の町田ゼルビアはオーソドックスな4-4-2システムで、守備時は積極的なプレッシングでジェフのボールポゼッションを阻害するべくアクションし、攻撃時にはジェフのハイラインの裏めがけてボールと人を送り込むやり方を仕掛けてきました。

(対町田戦のプレビュー&分析は下記参照) 

football-data-visualization.hatenablog.com

 

 ジェフのパス・スタッツもその後の2戦に比べて本数が最も少なく、成功率も低い結果に。加えて、その後の2節が町田戦と比べて左右へのパスが増えているのに対して、町田戦は前方向に尖ったグラフに見えます。これは町田のプレスを回避すべく、ジェフ側がボールを縦に蹴り出すことが多かったのではないかと推測できます。

 その辺りを補足するべく次のパスの距離別の可視化を、ば。

 

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【図3】第1~3節 距離別パス総数・成功数・成功率 比較

 

 図3は、パスを距離別にスライスして集計したもので、濃いブルーから淡いブルーにかけてロングパス、ミドルパス、ショートパスの順で、ドーナツ円グラフの外側にパス総数、内側のドーナツに成功数をとり、ラベルにはそれぞれの本数と構成比を、吹き出しに各距離のパス成功率を記載しました。

 

パスの分類と定義

 ショートパス :15m未満のパス

 ミドルパス  :15~30m未満のパス

 ロングパス  :30m以上のパス

 

 先程、プレッシングの応酬になった町田戦のパスが前方方向へ蹴り出しかちだったと述べましたが、図3のロングパスの箇所を見るとやはり17.6%と構成比的にその後の2節と合わせても最も多かったことが分かります。

 ただし、映像で見ると特に町田戦の前半などはロングパスによるサイドチェンジでプレス回避とボール前進が奏功していたようにも見え、図3のロングパスの成功率もそこまで悪くなかったことから、WBによる横幅を活かした攻撃が町田の4-4-2というシステム上のミスマッチとも相まって、うまくハマっていたのかなとも思えます。

 

 続く第2節の山形戦は、町田戦とは別種の難しさに直面しました。

(今季のモンテディオ山形については下記にまとめています)

football-data-visualization.hatenablog.com

 

 モンテディオ山形戦は、町田戦のようにアグレッシブなボールの奪い合い、中盤での攻守の切り替わりが頻繁に繰り返される「動的」な戦いではなく、山形がある程度引いてジェフの攻撃を待ち構える守り方を採用したことで、どちらかというと「静的」な展開が続く一戦になりました。

 山形は攻撃面でも町田ゼルビアのように単純に裏一発を狙うというより、あえてデコイ(囮役)の選手をオフサイドポジションに位置させて、千葉の最終ラインの目線を後ろ向きにさせつつ二列目からの飛び出しを仕掛けるという工夫を仕込んでいました。

 試合はジェフがボールを握り、優位に時間を進めるも山形の守備ブロックを攻略できずにスコアレスなまま試合を折り返すと、攻め疲れが見えたジェフの最終ラインを山形がドリブルを織り交ぜて攻略して先制。

 ジェフがPKで同点としますが、その後の交代カードが機能していたのは山形。攻撃面では裏へのパスよりも、ドリブルでのボール前進を仕掛けてきて、これがある程度千葉の守備組織にダメージを与えていたように見えました。

 ジェフにとっては、一つの課題を浮き彫りにした試合でして、特に山形の5バックを基準としたブロックを破りきれなかったことが要因のひとつに挙げられます。

 そのあたりを下記図4で考察してみます。

 

 

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【図4】第1~3節 ゾーン別パス総数・成功数・成功率 比較 

 

 今度はピッチを自陣から敵陣までを6つのゾーンに分割し、各ゾーンにおけるパス数とパス成功数・成功率を記しました。3つともジェフの攻撃方向は下から上。最下ゾーンが自陣ゴール前、最上ゾーンが敵ゴール前ということになります。

  真ん中の山形戦がやはり顕著なのですが、敵陣ゴール側から1st~3rdのゾーンにおける相手ゴール前1stゾーンでのパス成功率が40%を下回るなど顕著に低くなっていることが分かるかと。

 これは、山形がバイタルエリアを5バック+2ないし、3人できっちりブロックを築いて守備陣形をセットしていたことから、ジェフとしてはなかなかパスを通すスペースが無かったことを示唆しているかと。

 結果的に相手ブロック内でもボールを収められるラリベイの質的優位と相手の対応の拙さからPKを獲得できましたが、前述の通り5バックで最終ラインを埋められると攻撃側からすれば崩すのは容易ではないなということ。

 

 異なる戦い方の相手との2戦を経て浮かび上がった課題。

 相手のプレッシングを回避することと、引いた相手の守備ブロックを崩して得点を奪うこと。

 言語化してしまえば、ジェフに限らずどのチームも共通に抱えている課題ではあるのですが、そうした課題を克服するためのアプローチはチームによって異なってくる。

 

 第3節の名古屋グランパス戦は、そうしたチームの課題に対するひとつの解、チームとしてのチャンレンジングな変化・進化が垣間見えたので、以下にゾーン別のパスデータとシステムの図解をマージして考察してみます。

 

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【図5】ジェフ千葉 ビルドアップ/プレス回避のロジックとゾーン別パス・スタッツ

 

 まずは、「相手のプレッシングを回避すること」の解について、図5で解説します。

 図5のデータは、図4の名古屋戦のゾーン別パススタッツの自陣側6th~4thゾーンのものをフォーカスしたもの。下部にある「千葉のプレスはずし」の記述を読んでいただければと思いますが、以下順にプレスはずしの仕組みを述べます。

 

 千葉のビルドアップは、3CBから始まります。

 左右のCB、西野とジュヨンがパスを引き出すべく左右に開いて距離をとります。

 名古屋は前線3枚で千葉の中盤へのパスコースを遮断しながらボールを追い込むプレッシングを発動。特にボール前進の起点となるアランダへのパスコースは消しておきたい狙いがあるかと。

 黒字の矢印で示したルートが主なパスコースで、GKの佐藤も合わせると、4対3で数的優位を作れますが、最終ラインの佐藤から大きく蹴り出してしまうと、ボールロストする確率が高くなってしまう。

 全てがこのビルドアップの局面でのパス数を表しているわけではないですが、この佐藤優也が担うゾーンでのパス成功率は70%を下回っており、決して高い水準にはないですし、ここでパスを繰り返して万が一ミスとなれば命取りになりますから、ゴール前でのパスワークに拘るのが賢明ではないことは自明でしょう。 

 

 ボールの出口までは、多々良→西野orジュヨン→WBというルートが常道ではありますが、名古屋も3バック+WBシステムなので、サイドのレーンは大抵蓋をされているため、数的同数でマッチアップするかたちになる。

 ジェフとしては効果的なボール前進を狙うのであれば、構造的・数的ミスマッチとなっている中盤の部分。すなわち、アランダ-町田-熊谷と、宮原-八反田の3対2となる部分から崩したい

 スタートポジションでは、アランダが浮いているため、そこからボールを展開したいのですが、前述の通り名古屋の前線が千葉の最終ラインとアランダとのコースを遮断している。

 では、ジェフはどうするのか。

 図5では熊谷としましたが、町田も同様、このインサイドハーフの二人がアランダの脇のスペース、WB-CB-アランダ(アンカー)の間のハーフスペースに落ちてパスを引き出すことで、名古屋の前線3枚のプレスを剥がすことに成功

 このゾーン5th~4thが主にCB-アランダ-WB、あるいは下りてくるインサイドハーフとで交わされるパスになるかとは思いますが、成功率も70%を超えてきていて安定しているように思えます。

 名古屋も前半の最初だけプレッシングを強めてはいましたが、時間の経過とともにその強度も落ちていき、さらにあまり前線がプレスバックしてアランダや熊谷or町田のボールを狩りをしてくることもなかったです。

 町田戦でもビルドアップがうまくいかない局面で、インサイドハーフが同じ動きをしてはいましたが、相手のプレッシャーが激しかったこともあり有効的に機能してはいませんでした。

 一方で名古屋戦は相手のプレッシャーが緩かったこともありますが、バックスタンドで見ていてとてもスムーズに機能していた印象でした。

 

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【図6】ジェフ千葉 アタッキング時のポジショナル・ワークとゾーン別パス・スタッツ

 

 もうひとつの「引いた相手の守備ブロックを崩して得点を奪うこと」の解を図6を使って解説します。

 相手の前線プレスを掻い潜った後は、敵陣深い位置へボールを送りフィニッシュに繋げるわけですが、この崩しの部分も前節から少し変化が見られた部分。

 データは同様に3rd~1stゾーンのパス・スタッツを右記に並べました。

 

 ジェフが敵陣までボールを前進させると、名古屋も最終ラインは5バック化して5-2-3、ないし5-3-2とほぼ山形と同様の並びでブロックを築きます。

 ジェフの最終ライン3CBはハーフウェーラインに位置して、ボールサイドではパスの逃げ所としてフォロー。

 主にはアンカー/ピボーテのアランダが中央でバランサー的に位置してボールを散らすのですが、アタッキング時には上記のような名古屋のボランチ脇のハーフスペースを狙ってのポジションチェンジとスペースメイクで相手の最終ラインを動かしに掛かっていました。

 冒頭にあげた5バックの記述同様、3CBを横に動かしてゴール前に穴を開けたいジェフ。山形戦同様、ラリベイが足元でもハイボールでもボールを収めてくれたことは大きなアドバンテージでしたが、特に山形戦から変化したポイントは、WBのサリーナスがインサイドに動いて、熊谷がサリーナスの空けたアウトサイドにスライドしてボールを引き出すポジションチェンジをしていたこと。

 加えて前線の船山が積極的に囮の動きをしていて、中盤の相手ボランチ脇に降りてクサビのパスを引き出してマーカーのCBを釣ろうとしていたこと。これは、ラリベイも同様にこなしていましたが、機動力に優れる船山の持ち味が地味に表れていた点。

 WBとインサイドハーフ、FWが連動してパス&ムーヴをすることで、 ボールサイドのWBとCBのギャップにボールを送り込んでフィニッシュをしたかったのかなと。

 反対サイドの北爪も町田戦やちばぎんカップでは横幅をつくるために外に張っていることが多かったですが、この日はインサイドに寄って、ゴール前へのスプリントも見せていました。

 サリーナスのサイドではパスワークで崩し、北爪のサイドでは彼のスプリント能力を活かして急襲したい

 そんな意図が見えていたかな、と。

 図2の名古屋戦のパス方向別の可視化を見ていただくと、サリーナスが途中交代したこともありますが、右方向へのパスがやや多かったことが分かります。

 終盤になっても落ちない北爪の運動量と献身的なスプリントによって、ボールを何度も呼び込んだことの表れかもしれません。

 

 データで見てみると、特に2ndゾーンでのパス数が山形戦から大幅に伸びていて、勿論名古屋側の守備が山形に比べて厳しくアプローチしてこなかった面も多分に作用しているでしょうが、ここのゾーンで100本以上・70%以上の成功率でパスを通せたことは、引いて守る相手を崩しきるチャレンジに対してポジティブなスタッツと言えるのではないでしょうか。

 結果的に得点はセットプレーとロングカウンターのもので、上記のようなパスによる崩しでは仕留めきれなかった訳ですが、町田戦、山形戦から前節名古屋戦へと、相手も相手の戦術も異なる中で、課題に対してひとつひとつ修正や工夫を図っているようにも見え、チームが日々進化しているのではないかと思わせてくれます。

 

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【図7】第4節 松本山雅FC戦 予想スターティングメンバー

 

 そんなわけで、最後にスターティングメンバーの予想を図7にて。

 松本山雅も山形、名古屋と同じ並びの3-4-2-1(3-4-3)。

 ジェフから期限付き移籍中のボランチパウリーニョは契約の関係上、出場ができませんので、代役としてキック精度に特徴のある宮阪が起用されると予想しました。

 積雪地がホームであることから開幕からアウェイ連戦が続いた松本は、前節のアウェイ岐阜戦でようやく初得点・初勝利を上げました。

  山雅のグレーのアウェイユニフォームが岐阜のグリーンと見分けづらく、試合が中断する難しい展開ながら、そこを逆手に取って再開直後にセットプレーで得点を奪ってみせるなど、さすがの強かさを見せています。

 

 松本山雅にとっては、ジェフ千葉戦がホーム開幕戦。

 熱い応援で知られるホームのサポーターが大挙訪れることは容易に想像できます。

 翻ってみれば、むしろ山雅にとってはプレッシャーとなるのではないでしょうか。

 

 「浦和の敵は浦和。」とは、ジェフ千葉時代のオシム監督の言葉。

 熱狂的サポーターは、心強い味方でありながら、彼らの過度なプレッシャーは時として重荷にもなり、選手たちを縛ることもある、という意味ではないかなと。

 ジェフ千葉は、過去3節同様自分たちのスタイルを存分に発揮して真っ向挑むことでしょう。

 対する山雅・反町監督は何か奇策を仕込んでくるか。。

 反町監督のこと、ここまでのジェフの試合をつぶさに観察し分析を踏まえ、いくつかやり方は思い浮かんでいることでしょう。

 木山監督率いる山形との一戦がそうであったように、相手の持ち味を消してウィークポイントを突いてくる相手は、むしろありがたい存在とも思えます。

 新たな課題を顕在化させてくれるわけですからね。それで勝ち点を落とすことになっても、まだ序盤戦のこと。今のジェフ、エスナイデル監督やコーチ陣、そして選手たちには、立ちはだかる課題に対して真摯に向き合い、次なる戦いに向けて修正を施すトレーニングや意思疎通が十分できていると思います。

  

 ジェフの過去3節のモデルケースと照らして、松本山雅はどのようなやり方、戦術を仕掛けてくるのか...?

 

 町田ゼルビア同様、ハイプレスの千葉に対してプレス合戦を挑むか?

 あるいは、木山さんの山形に倣い後方で待ち構えてドリブルによるカウンターを狙うか?

 千葉の広大な裏のスペースを攻略してくるか?

 はたまた山雅お得意のセットプレーで何か奇策を仕込んでくるか?

 

 山雅の強みで言えば、堅い守備ということになるでしょうから、山形に倣って後方を5バックで固められると千葉としてもこじ開けるのは難しくなりそうです。

 加えて、フィジカルを押し出したセットプレーにも強みがあるので、今季ややファウルが多いジェフに対して、効果的にFKを得てゴール前にボールを入れてくることも想像できます。

 もっとも警戒したいのは、ハイラインの裏のスペースをどのように突いてくるかでしょう。

 千葉のハイプレスに対して、あまりビルドアップが巧みとは言えない山雅ですから、前線の高崎を目掛けて蹴り込んでくるでしょう。ジョヨンと西野はエアバトルに強いのでハイボールはある程度跳ね返せるかなと思いますが、そうなるとセカンドボール奪取での争いになり、山雅がセカンドボールを回収したとき、千葉の裏を如何に狙ってくるかがひとつの見所になりそうです。

 千葉はアンカーのアランダがセカンドボール奪取やタックルの正確さで群を抜いていますから、このこぼれ球を巡る争い、または中盤の潰し合いにおいてパウリーニョを欠く中で山雅はどう対抗してくるか。

 前向きに守備をさせると滅法強いアランダですが、横方向に動かされると持ち味を消されるため、やはり千葉のアンカー脇をドリブルで運ばれるのが、千葉の泣き所になるかと。山形戦の後半、苦戦したのもこのやり方で攻め立てられたからでして、工藤や石原らがアランダの脇でドリブルを仕掛けてきたら要警戒ですね。

 

 様々な試合展開が予想されますが、「ハイライン&ハイプレス」に対する戦術のモデルケースとして、非常に興味深い一戦になりそうな予感がしています。

 

 ジェフとしては、ここで勝ち点を持ち帰れれば、さらに自信を深めることができるでしょうし、昇格のライバルに対してもホーム開幕戦を挫くことができれば大きな打撃を加えることにもなる。

 引き続き、おらがジェフユナイテッド市原・千葉をサポートしていきましょう。

 

 では、また!

 

 WIN BY ALL!!

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