【ウチを選んでくれてありがとう】ジェフ千葉 新入団選手たちの成長記録まとめ
新シーズン開幕まであと数日。。
ワクワク・ドキドキが溢れそうな日々を送っています。
今季ジェフ千葉新加入・高橋くんのインタビュー記事を読んで、分析や可視化ではないちょっと小ネタ的なエントリを挟んでみたいと思いました。
ジェフ千葉新加入の高橋壱晟選手。18歳。
今季からプロの道へ踏み出す期待の高卒新人です。
彼には高校サッカーにおける輝かしいキャリアが紐付いています。
サッカー強豪校・青森山田高の背番号10番。
プレミアリーグ・チャンピオンシップと全国高校サッカー選手権大会をともに優勝。
過去、ジェフ千葉へ入団した高卒新人の中でも、群を抜く成功を収めてきたと言えます。それ故、サポーターの期待も大きく膨らんでいるかと。。
当然、千葉の勝利のために活躍をしてほしいですし、本人もそのために全力を尽くしてくれるはず。さらに言えば、サッカー選手として大きく羽ばたいて欲しいし、本人もJ2に留まっているつもりは無いでしょう。
そんな、大事な、大事な若き才能を、これまでおらがジェフユナイテッド市原・千葉というクラブは、いかに迎え入れ、たくましく育て、巣立たせていったのか。。このあたりを今一度振り返ってみたくなりました。
今回は、過去10シーズンを遡って、ジェフ千葉でプロキャリアを歩み始めた新入団選手について、高卒新人から、大卒新人、さらには武者修行先に千葉を選んだ若手レンタル移籍加入選手、そして日本で最初のチームにジェフを選んだ新外国人選手まで、ジェフ千葉での記録を以下にあげていきます。
【表1】ジェフ千葉 過去10シーズン 高卒新入団選手一覧
まず、高卒新人選手は、過去10シーズンでざっと上記のメンバーが名を連ねています。高校からプロへ、そのプロの第一歩にジェフ千葉を選んだ9名です。
現所属は新人の高橋くんと、プロ3年目となるDFの乾のふたり。
遡ること10シーズン前の今頃は、高橋くんと同じく野洲高校にて全国高校サッカー選手権を優勝した青木孝太がジェフに加入していたんですね。
直近の高卒新人でもっとも出世したのは、7年の在籍ののちガンバ大阪へ完全移籍し、その後日本代表にも選出、出場まで果たした米倉恒貴でしょう。当時あったリザーブでの出場も多かったですし、大きな怪我も経験しながら最後の3シーズンくらいはジェフに欠かせない中心選手となっていました。
記憶に新しいところでは、今オフ浦和へ完全移籍したオナイウ阿道。昨季はジョーカー的起用に応えて、限られた時間で結果を出すポテンシャルの高さを発揮。それが浦和のミシャ監督の目に留まっての栄転となりました。
高橋くんには、これら先輩らを遥かに超える活躍と実績を残してほしいと切に願います。
【表2】ジェフ千葉 過去8シーズン 大卒新入団選手一覧
高橋壱晟と同じく、大きな期待を集める大卒新人選手が、慶応大から加入した溝渕雄志。
四国・香川県出身ながら高校は千葉の流経大柏高を選択。その頃からプロになることを強く意識して努力を重ねてきたと自身が語るように、インタビューやキックオフフェスタで発した彼の言葉には、ただならぬ熱を感じるサポーターも多かったはず。
表2はそんな溝渕くんと同じく大学からプロへの第一歩にジェフ千葉を選んだ選手を09年入団の久保からざっと並べてみました。
今季から背番号10を背負う町田也真人も専修大出身の大卒生え抜き選手。溝渕くんと同じ右WB/SBのポジションを争う先輩の北爪健吾もまた専大からの大卒生え抜き選手です。
遡れば、現岡山で順大出身の伊藤大介や中央大出身の現仙台・大岩一貴ら、中心選手には大卒選手が要所にいる印象があります。
溝渕くんにもこのジェフ千葉で大きく飛躍して、チームを牽引するくらいの存在になってほしいです。
【表3】ジェフ千葉 過去8シーズン 23歳以下のレンタル移籍加入選手一覧
表3は、ジェフからプロキャリアを始めた選手ではなく、23歳までの若手選手の頃にレンタル移籍で千葉にやってきた選手の一覧です。
いわば、武者修行先としてジェフ千葉を選んだ若きフットボーラーたち。
今季は、ガンバ大阪からDFの西野貴治選手が加入。噂に違わぬ、"イケメン"です!
良いのは顔だけではないところを、ちばぎんでも随所に見せていました。ただ、今季の千葉はCBであってもフィジカル・フィットネスの高さを求められるでしょうから、より一層の逞しさをものにしないとポジションは確約されないものと思います。
ジェフ千葉は、特に10年の降格以降J2他チームと同様にレンタル移籍による補強を積極的に活用。ご覧のようになかなかの人数が並んでいます。
今季、ガンバ大阪で背番号10番を継承した倉田秋もかつて、"クラニスタ"っぷりをフクアリのピッチでも発揮してくれていました。
現山口の福元洋平、現川崎の大塚翔平はレンタル移籍加入後完全移籍で千葉に所属もしてくれました。近年はほぼ1年、ないし2年で所属元へ復帰していますが、昨季に引き続き残ってくれた菅嶋弘希も千葉で成長のきっかけを掴んでほしいと思います。
最後は、海の向こうから新天地として初めて日本という国を、そしてジェフ千葉というチームを選んで来てくれた外国籍選手たちの一覧です。
毎年オフシーズンの楽しみのひとつでもある外国籍選手たち。
オーロイのようなびっくり物件もあれば、のちの豪州代表主将にまでなったミリガンのような高いポテンシャルを秘めた選手たちが在籍してきました。
降格後、J1チームへ移籍したボスナーやミシェウ、近年ならペチュニクのようにJ1へ個人昇格していく選手もいたりなど、彼らの余りある能力をチームの成績へとうまく昇華しきれていないのが降格後のジェフなのかなぁと思えたり。
ただ、彼ら外国籍選手たちは皆素晴らしいパーソナリティでジェフへの愛情を語ってくれていましたし、基本的にジェフに来る外国籍選手は「いい人」揃い。
昨季ジェフから福岡へ完全移籍しながら、本日中国2部リーグへの移籍が発表されたキム・ヒョヌンも好青年という印象しかなかったですね。彼は同時期に共にコンビを組んだ山口智さんや大岩らから多くを学んだと語っていましたから、新天地でもジェフでの経験を糧に這い上がってくれることと思います。
今シーズンのメンバーは昨シーズンに引き続いて中盤に君臨するであろうアランダ先生、そんなアランダと同じパラグアイ出身のサリーナス、一昨年まで2シーズンリーガ・エスパニョーラで2ケタ得点を記録したアルゼンチン人のラリベイが新たに加入し、3人のスペイン語系トリオが千葉の外国籍選手たちとなります。
彼ら3人は監督と同じスペイン語を母語としており、エスナイデル・スタイルをダイレクトに体現してくれると思います。彼らのプレー、パフォーマンスに注視することで、エスナイデル・ジェフの目指すサッカーの姿が透けて見えてくるかもしれません。
一頃、「ジェフは選手を、人を大切にしないクラブだ」と、どこかの記者が書いていたか、あるいはサポーターの一部からか、そんな声を耳にしました。
降格翌年の2010シーズン、チーム残留を選んでくれた大黒柱の巻を、当時のクラブが半ば追い出すようにロシアへ移籍させたように見えたりなど、やはり千葉は選手を大切にしない、選手を育てる思想は無いんだと私自身思う時もありました。
あれから時を経て、今もJ2生活が続いているのですが、少しずつその空気は変わってきているように思います。
アカデミーの体制もスペイン系へシフトさせ、今季はU-18がプレミアリーグへと参戦しますし、若手を育てていこうという思いは感じられるかと。
冒頭にあげた高橋、溝渕のような人間的にも素晴らしい選手を獲得できたように、選手から見たジェフ千葉というクラブの色、姿は良い方へ変わりつつあるのかもしれません。
一方でクラブが選手を大切にすることと、甘やかすことはまったくの別物です。
あくまでプロの世界は厳しい競争社会。新卒選手、新たにジェフで戦うことを選んでくれた選手たちには、切磋琢磨して素晴らしサッカー選手へと成長し、そして這い上がってきてほしい。
そんな彼らのチカラが同じように1部へ這い上がろうとするチームへとうまく還元されることを望んでいます。
3月4日ホーム開幕戦には、昨季好評だった「推しメン総選挙」が企画されているみたいです。
「推しメン総選挙開催!&あなたの夢叶えますキャンペーン」応募フォーム | ジェフユナイテッド市原・千葉 公式ウェブサイト
期待の新人、そして新加入選手へ一票を投じてみるのはいかがでしょう。
彼らの活躍、そして飛躍を我々サポーターも全力後押ししましょう!
では、また!